駄文!TRPG!!
第81話 依頼人はPC (2001/12/24)

 コンベンションで私がSWの卓を立てた時の話。実を言うと、SWのGMをまともにやるのはその時が初めてだった。自作システムで卓を立てたことは何度もあったのだが、コンベンションで自作システムだとどうしてもPLの集まりが悪いのだ。

 SWの卓なので余裕で成立。キャラメイク時にソーサラーをやろうとしていた人に声をかけた。今回パーティーに加わるNPCをソーサラーにするつもりだったので、職業がかぶる。なのでいっそのことNPCを彼にやってもらおうと思った。
 彼は快く引き受けてくれた。なお、セッションの最後でPC達と対立する可能性があるので、追加経験点を渡した。

 セッションは魔術士が用心棒としてPC達を雇う所から始まる。正確には、雇われた用心棒をPCとして作成した、と言った方が正しい。
 魔術士は宝の地図を持ってPCとともに遺跡に入り、宝を手に入れた段階でPLを裏切ると言うセッションだった。魔術士は見事にラスボスとして大往生。よって成功といえる。

 実は別の筋書きを考えていた。悪の秘密結社を裏切って−−いわゆる抜け駆け−−で宝を手に入れようとした魔術士がPLを雇い、宝を手に入れた後でマジックアイテムを駆使して追手を振り切る、と言うものだった。

 が、魔術士を担当したPLの希望により悪の手先のままだったわけだ。そう言えば、悪役をPCとしてロールプレイする機会なんてあまりないよな。

第82話 何でもアリ (2002/03/20)

 3ヶ月ぶりの更新となってしまった。これというのも全てADSLが(中略)

 間があきまくってしまったが、前話のセッションでの話。コンベンションでの単発セッションと言うことでキャラクターは使い捨てにしようと考えた。
 使い捨てとは殺す事とは限らない。以降のゲームで使えなくなることを指す。思いっきり強くなっても使い物にならなくなる。そう、セッション中だけ持たせれば、あとはどうでも良いのだ。

 いっそのこと、世界ごと使い捨てにしてしまっても問題ないだろう。

 私は単発セッションではマジックアイテムを大量に出すことにしている。何故ケチる必要があるだろうか。長期的なバランスなど、どうでも良かろう。
 ちなみに初心者がいる場合は微妙だ。第一印象がそれだと問題視する人もいるだろう
 なお、ソードワールドを扱ったせいもあり、古強者がそろった。

 で。こう言いつつ紙切れをPLに渡す。

「欲しいアイテムがあったらこれに書いて裏返してGMに渡すように。こっそり宝箱に詰めておくから」

 特にソードワールドだとよく起こるが、せっかく出した装備品が必要筋力等の装備制限で使えなかったり、PLの意図に合わないなどで役に立たないなど寒いことが多い。

 ならば「最初からPLに聞くべし!」だ。

 余談だが、フェザーフォルクやリザードマンもOKにしておいた。
 おおむね好評。

 さらに余談だが、次回のコンベンションでキャラクターの持込をOKにした。<使い捨てはどうした

第83話 ちょっとまった! (2002/05/07)

冒険者達は盗賊の首領を追い詰めていた。

冒険者のリーダーが言う。
「別に貴様を殺す気などない。人質を解放するのだ」

首領が答える。
「ふっ、生き恥をさらす気などない。思い知るが良い。」

と、首領は天井から下がっているロープを引いた。
外で数人の女性の悲鳴が聞こえる。
冒険者の一人が慌てて飛び出したが手遅れだった。
人質を捕らえていた牢の天井から硫酸が吹き出ていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とまあ、こんなセッションがあったのだが、こんな疑問が湧いた。

・ロープなんてあったのか?
・数人で囲んでいたのに、割り込んでロープを引くのを妨害できなかったか。

第84話 ちょっとまった#2 (2002/07/10)

だいぶあきまくったけど前の話の続き。

昔からのTRPGの命題なのだが、こんなものがある。

・人質の首にナイフを突きつける。

現実世界で考えると、人質はすぐにでも殺されてしまうような状態なのだが、TRPGだとうまく再現できない。人質が逃げようとしたときに、さっとナイフを動かすことができないのである。

こんな処理になる。
とりあえず、人質はお姫様ということにしておこう。

・ナイフを突きつけている悪役の敏捷が18
・勇者の敏捷が16
・お姫様の敏捷が12

この場合、
1.悪役  :ナイフを突きつける宣言
2.勇者  :敵に体当たり
3.お姫様:ひるんだ敵から逃げる

といった行動が可能になってしまう。

そこで、「割り込み」処理を提案してみる。

割り込みとは何か。

・割り込みは、通常行動のほかにとることができる。
・割り込みは、他者の行動宣言の直後、判定の前に宣言する。
・(EFAの場合)割り込むとMPをD6点消費する。
・同じ者が同じラウンドに2回以上割り込むことはできない。
  (あるいはMP2D6、3D6を消費が増えていく)

するとこう変わる。
1.悪役  :ナイフを突きつける宣言
2.勇者  :敵に体当たり
  悪役が割り込んで、お姫様を刺す
 (勇者が割り込もうとするが、距離的に無理)
  さらにお姫様が割り込んで、悪役の腕に噛み付く
3.お姫様:ひるんだ敵から逃げる

あまり変わらん・・・ん?
割り込みに対して更に割り込みをかけることが可能なのか?
これは微妙だが、これこそ状況に応じてでよいと思う。
シリアス路線なら噛み付くより刺すほうが早いだろうし、
かるーいノリなら噛み付けても良いだろう。

これでテストしたところ、こんなことができた。
・敵の攻撃から味方をかばう
・敵が回復する前に割り込んで攻撃魔法を撃つ(逆も有り)
  これは根性があるほう(MPを惜しまない奴)の勝利になる
・MPを消費して普段から2回行動する(ん?
・とっさに防御

さて、このルールの導入のメリットをあげてみる。

1.TRPGらしく、コンピュータRPGにできない「臨機応変」なことができる。
2.自分の手番じゃなくても参加の余地があるのでPLが退屈しない。
3.割り込みの魔法や特技など、ゲームの幅が広がる。

一方デメリットはこうだろう。

1.選択の余地が増えるので、処理が重くなる。
2.割り込みが発生した場合の1ラウンドの処理時間が長くなる。
3.割り込みの行動が間に合うのか、考える必要がある。
4.ラウンド区切りでない行動について判定を考える必要がある。
5.とどめが刺しやすい場合があるので、死亡率が上がるかもしれない。

こう考えると、ここで提案する割り込みは1ラウンドの行動が粗いルールに向いていると言えよう。

第85話 交渉技能はペナルティ (2003/03/27)

交渉、口八丁のロールプレイを多用するプレイヤーがいたとする。
知識が豊富でも良い。GMを言いくるめることができるとする。
そしてこれがゲームに有利に働くとき、下手な戦闘系技能よりよほど強力な武器となるであろう。

例えばこんな場合:
・敵が獣で、相手の動物的習性を使用して無力化する
・はったりでゴブリンを退散。(SWならゴブリン語が対応している?)
・政治的な取引で敵の兵士を無力化
・村人を動員して大規模な罠をしかける
・ラスボスの行為・思想の間違いを指摘して悔い改めさせる
・GMが下した裁定につき「その裁定が通るなら、今までの○○と××が成立しなくなるけど良いのか」
 と言いくるめて裁定を無効化する

最後のはまた別の話だ。

さて、交渉判定の技能が存在するが使い勝手が悪い、なんてことは無いだろうか。
ルール化できるような簡単な交渉なら判定で済ませてもよさそうだが、
世の中そう簡単に決まらない事があるから交渉するのである。
こんなところが気になる。

・PC同士、交渉判定で言いくるめられるだろうか。
・互いが譲れる条件はどう定めるのか。

ある程度の落とし所が判明してるような、数パターンの結論が見えている場合についてのみ交渉判定が有効で、それ以外は無理やり当てはめているのではないか、そう思っている。

では交渉技能は全く使えないか。
口がうまいPLはPCに交渉技能など取らせず、積極的にロールプレイをすべきだ、となるのか。
知識形についてもそう。知識形の技能を取らず、PLの知識で賄ってしまうほうが有利なのか。
そんなことは無い。というか、あいだを取ってしまう。


私はこんなやり方をしている。
アウトドア知識の薀蓄をひけらかしたり、口八丁を多用したりしているとペナルティーとして特技を強制的に習得させれば良い。

もちろんその分の成長ポイントや経験点を支払う。その場で払えなければ、他のレベル下げてでも払わせるか、発言を却下することにはなる。
もっと具体的な方法の案は63話に書いているので、万が一興味を持ってしまった人はそちらを読んで欲しい。

ペナルティーの基準は3点あり、
「【進行上】、PLの知識・話術が【多用され】【有利に】働いている」
と認められた場合である。

さて。これだと口下手なPLが交渉上手なPCを扱えないのか、という問題が残るが私はこう考えている。
PLが扱えるキャラクターには得手不得手がある。

例えば、魔法のルールを把握していない(あるいは下手。そーゆーひとたまにいません?)PLが「有能な魔法使いをやりたい」といっても実際困難であるように。
魔法が得意な他の熟練PLに促されて魔法を選び、判定するのがオチだろう。

交渉に至っては、TRPGの技術の中では戦闘と比較しても扱いの難しい部類に入ると思う。
例え判定のルールに沿って運用したとしても、交渉の理論をわかっていないと何を交渉してよいものか判断できない。また、技能の使いどころを考えるのは魔法よりも難しいはずだ。
交渉が得意な他の熟練PLに促されて判定するのがオチだろう。