駄文のコラム(76-80)

第76話 TRPGはゲームですっ! (2001/06/22)

すごろくはゲームと言えるだろうか?
進めるマスを主体的に選択できる場合はゲームと言えるだろう。
選択の余地がある以上、人によって違う結果になってくる。
では、ただダイスを振って進んでマスに書かれているイベントを適用するだけのすごろくはどうだろ
うか。

答え:ダイスの目を操れる(と信じている)場合はゲームになりうる。

ダイスの目が完全にランダムで、誰が振っても結果が変わらない(と思う)場合は単純
作業となりゲームではない。
ゲームとは、努力により結果に影響がでる物である。

さて、TRPGの話に入る。
TRPGはゲームである。

「ゲームじゃない、ストーリーだ」と言い張る人は映画を見たり小説でも読んでいな
さい。
絶対にそっちの方が充実した時間を過ごせるはず。
「ごっこ遊びだ」と絶叫する人、カラオケにでも行ってらっしゃい。
アニソンでシャウトしているほうがスッキリします。

っつーか、ゲームじゃなかったら面倒なルールも作成に手間のかかるキャラシートもいらないだろ!
(追記:トーク≒ディベートとすると、これもゲームだ。ルールがある。)

さて、都合の悪い意見を排除したところで本題。
TRPGにおける大抵の不満&トラブルは
「こうしたいけど(GMのせいで)できない!」
「何をしても結果が変わらない!!」
といったゲーム性の欠落のために発生すると言えるだろう。
前話では脱線厨房PL万歳!と書いたが、一方で大人しいとされるPLはなぜ我慢し
ているのか?

TRPGはすばらしく自由なゲームであるはずだ。だからきっと楽しい(理想)・・・(A)
しかし、実際に行われているセッションは窮屈で退屈な物である(現実)・・・(B)

まずはAで卓に参加する。そして、Bを我慢できる忍耐力の持ち主である。
そうは言っても、期待を裏切られているうちに諦めてやめていく可能性は大いにあ
る。

理想と現実のギャップの差はなぜ起こるのか。
一般に普及しているマスタリング手法が宜しくないと言うのが私の持論である。
このためにGMを行うのに敷居が高くなり、GMをやったとしても上手にできないの
である。

反論がある人、大歓迎である。
是非とも「普通のPLがGMになれる」手法を教えて欲しい。
現状では、優れたGMへの道は果てしなく険しい。

なお、私が用意した手法は従来手法と相性が悪い。PLに大して大幅にGM権限を委譲してしまうため、従来手法のセッションでPLが同様に振舞うと、でしゃばりになってしまう。

第77話 みおんの即興シナリオ講座7 (2001/06/24)

 PLの発言がどんな物であれ、私はそれを無碍に却下したりはしない。逆に、ギャグ系のプレイヤー発言まで採用して牽制する方法を取っている。発言の自由がある代わりに、発言の責任も必ず取らせる。私のセッションでうかつなことを言うと致命的かも(苦笑
 極論すると、矛盾が無ければ全て採用する。
 PLの意見を元にアドリブで進めていく事になるが、上手に行えばGMが用意した設定よりもリアリティのあるものに仕上がるだろう。
 この手法の留意点は、その卓の中で孤立したPLを出さないようにすることであるが、逆にいえばGMはそれさえ気をつけていれば良い。慣れてくれば、発言回数の多いPLに重たい処理をやらせて黙らせることも可能である。どのような処理があるかは追々述べていく。

 仮に村人から「洞窟に住み着いたモンスターを倒して欲しい」という依頼があったとする。
 要するに「一本道のダンジョンを正面突破する」というシナリオだ。それに対し、プレイヤーが
「ダンジョンに入るのではなく、敵を燻し出して洞窟の外で戦いたい」
と言い出したらどうなるだろうか? GMが用意したダンジョンはどうなる?

 私がGMなら「OK! それでGo!」である。もちろん設定を準備してきても構わないが、それを使わない覚悟があるからだ。使う気でいると、ついついPCの行動を制約してしまうのだ。

 本筋に戻ろう。洞窟内で戦わないで戦うとして、私が思いつく範囲で挙げる。
・村人に協力を頼んで枯草を集めてもらう
・油を街から大量に買ってきて、油を入れた樽に火をつけて洞窟に転がす
・落とし穴も掘っておく
・村人にも飛び道具で戦ってもらう
 この他にもいろいろあるだろう。プレイヤー全員の想像力にたいし、全ての結果を準備したり適切に処理することができるだろうか?
 断言しよう。答えはNOである!
 参加者に「どうなるのか」予測を聞く。その通りになるか、不確定要素があればダイスを振る。これで全て解決である。
 煙の効果などから村人の反応までPLとダイスに相談するのである。使えるものは全て使う。
 これに慣れればPLが依頼者側をロールプレイすることも可能になって来るのである。

 他、話そのものをPLから提示することも可能である。
 「お金が貯まったから○○したい」のケースが典型的だろう。
・土地を買って領主になりたい
・船を買って貿易商になりたい
 これらのシナリオを行うには設定資料が多く必要になるが、これもPLと相談し、作成分担も割り振って資料をその場で作ってしまって構わない。
 それには時間がかかるかもしれない。しかし、GMが用意した設定をPLに説明するより、一緒に決めた方が頭に残ると言う物である。決して時間の無駄ではない。
 もし時間の無駄だと思うなら、PLとの合意の下、詳細を割愛すれば良い。ただそれだけである。
 これがキャンペーンであれば、次回までに誰かが資料を準備してきても良いだろう。
 資料に不備があれば、セッション中にでも直して良い。

 イベントの発生についてだが、GMでもPLからでもアイデアを出して遭遇判定をすればよい。
 「曰く付きの安い土地を買ったらオバケが出る」
 「船出したは良いが、中古の船なのでボロくて軋んでいるし、海賊船に後を付けられている」
などなど。この程度なら普段PLしかやらない人がGMをやってもできるだろう。
 この遭遇判定の詳細に付いては後で述べるとしよう。

第78話 みおんの即興シナリオ講座8 (2001/08/07)

私の家でのこと、私はPLとして参加していた。GMは弟の友人である。システムはGMの自作の物。
伝説の武器を手に入れるため遺跡を探検しているとのことで、セッションはPCらが遺跡の奥、最後の扉の前にいるところから始まる。そこにはモンスターの一団が待ち構えていた。

ここで戦闘。

敵を倒し、伝説の武器を手に入れて帰ろうとすると、巨人系の敵が現れてその武器をよこせと言ってくる。
PLは戦いたいと思わなかった為、武器を引き渡して無事に遺跡から出る。

地震が起こる。GMが言うには伝説の武器を動かしたためだという。
町は半壊状態になっているが、宿屋は営業中。町の人もさほど困った様子は無い。
このGMのNPCはいつも淡々としていて、ドラゴンが攻めて来ようが村人は平然、町の中で連続殺人が起こって
も平気で夜出歩いている。少なくとも助けてやる気にはなれない。
他の仕事を探すといっても特に何も無いので終了。続きは私がGMをやることにした。
白紙を用意し、「適当に地形を書き込んでよろしく。描いたら隣の人に回してね。」といって渡す。
ドラゴンが住んでいる山やトロールの村、突如として現れた塔が描かれていった。
私「では、この塔を建てたのは誰かな?」
PL1「古代の魔術士とかじゃないのか?」
私「では、舞台は古代に移る。誰か偉い魔術士の役をどうぞ。『先生、今回の塔の建築目的は?』」

・・・(中略)

ディ○「アイスよ、今からおまえを地上に送る。肉体の無い私の変わりに人間を支配し、精気を集めてくるのだ」
アイス「御意。」
ディ○「この乗り物を使うが良い。」そういって筒状の乗り物を出す。
アイス「すばらしゅうございます。」
ディ○「では、行ってくるが良い。健闘を祈る。」そして轟音とともに乗り物は大地に突き刺さり塔になる。
アイス「ここが人間どもの住む世界か。まず手始めに兵を用意しよう。」
コンピュータ「兵員を用意します。数量を指定してください。」
アイス「まずは5,000だ。」

・・・中略。よくわからん理由で5,000の兵が自滅する。私はこの辺のやり取りを聞
いてないし、喋る機会も無かったので知ぃ〜らない。
そういえば、筒状の乗り物がロボットに変形して中華キャノンを撃っていたな。

アイス「ディ○様、申し訳ございません。ミスを犯してしまいました。」といって自殺。「うごぉ・・・」
ディ○「かわいそうなヴ○ニラよ、私の血で蘇るが良い。私の血で蘇ったおまえはもう不死身だ。」
アイス「すばらしい、力がみなぎってくるようです。貴方に更なる永遠の忠誠を誓います。」
ディ○「うむ。」
アイス「では、私自ら人間どもの町を一つ滅ぼしてまいりましょう。」と表に出て、日光に当たって灰化。
    「不死身なはずの私の体が・・・溶けて・・」
ディ○「大事なことを一つ言い忘れていた。」
PL1 もう遅いもう遅い・・・

話に参加していた連中は非常に盛り上がっていたが、ネタにつまった様子。
マターリしてきたので後は大富豪をやって遊びましたさ。

第79話 聞いてないよー! (2001/08/28)

大抵のトラブルはタイトルのとおり。
他の掲示板に書いた内容だが、少し加工してこちらに書いておくとしよう。
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例:PL1が、シャーマンLv2・セージLv5のPC(A)を作成した。
  PL2のPC(B)は、プリーストLv4・ファイターLv1。
  PL3のPC(C)は、ファイターLv3・レンジャー、バードを適当に取得。
   但し生命点が低いので弓を装備して後列から攻撃することにした。
  NPC(D)はシーフLv2。

 ダンジョンに入るときの陣形で、A・Bを前列、C・Dを後列にした。

 戦闘に入ってAにモンスターの攻撃が命中。ダメージの計算中にGMが言い出した。

「セージ技能でダメージを減らせる(1)のは変なので、シャーマン技能を適用するか(2)、
 物理攻撃のダメージは戦闘系の技能以外では軽減できないことにしよう(3)」


 この結果、ダメージ減少が当初の目論見より極端に低下し、パーティーは全滅した。
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 この例では矛盾(1)を取り除いた為に、今度はパーティー編成に矛盾が生じている。
なにせ、パーティー編成時には(1)のルールが有効だったから。

 キャラクター作成時にGMが(2)を伝えていればAの技能は全く違っていただろう、
(3)ならBの技能もプリーストLv3、ファイターLv3等になっていただろう。
 また、ダンジョンに入る前に(2)を伝えていれば、A・Cが入れ替わり、(3)ならB・D
も入れ替わっていたかも知れない。また、Cの装備を接近戦用に買い変えるために街に
帰っていたかも知れない。少なくとも全滅は避けられていただろう。

 ルールを変更するのであれば、発生した矛盾を参加者の全員(それが無理でも最低限は
過半数)が許容できる水準に収める為、過去に起こった事象までも遡って修正する覚悟が
必要だろう。

さて、これはルール変更の例だが、これがルールではなくてGM裁量だったらどうなるだろうか。
NPCを雇ったがストーリーモード?でしか使えず、ボス戦では全く戦ってくれない。
GMによると「PCが主人公でなければならない」ので、
見せ場は全てPCのみで解決しなければならないと言う。
おいおい、待ってくれよ。GMがとろとろやっているから時間切れでPLが一人帰ったぞ。
このPLが操作していたキャラもNPC扱いで戦闘に参加しないだと?

戦闘が始まってから次々と明るみになる驚愕の事実!
もう戦闘は始まっているからどうにもならない。
結果、死者多数。

なあ、状況が変ったのだから少し時間を遡ろうぜ?

第80話 (無題) (2001/12/22)

 不覚にも、腹痛で1週間入院していた。が、幸いにも執筆の時間を得られたので久々の更新となった。

 こんなシナリオを考えてみた。

 宝の噂を聞きつけたPC達一行が、宝があるという問題の遺跡に行く。ただし、この遺跡から無事に戻ってきた冒険者は一人もいないとの噂だ。
 で、実際に遺跡に行くとそこそこ普通に危険な遺跡。どうにか宝を手に入れてへとへとになって脱出する。一人ぐらい死んでいるとなお良いのだが・・・
 と、PC達一行は遺跡から出たところで冒険者崩れの集団に襲撃される。なお、ここで敵に回る冒険者はキャラメイク時に「弱〜い」「能力値振りなおしていい?」等と言われた、PLに捨てられた哀れなキャラ達が望ましい。

 ダンジョンに行って帰ってきた冒険者は能力値の高いエリートだし、魔法の武器も拾ってきているだろう。但し疲労している。
 一方、遺跡の外で待ち構えているハイエナ達はどうせ初期作成のままの弱いキャラ。

 書いてから気付いたが、なんかありがちなネタっぽくて嫌だ。